日本耐震診断協会は近年、東日本大震災や熊本地震など大規模な震災を立て続けに経験している地震大国、日本の建物の安全性を確保する為に作られた一般財団法人です。
同協会では築年数の経過した木造建ての建物から鉄筋コンクリート造りの高層ビルまで様々なタイプの建造物の耐震性能の診断を行っています。
同協会が行う実際の診断では幾つかのステップに分けて診断が行われます。
まず、建物の設計図など書類を元に診断を行う一次診断、次にコンクリートや鉄筋の種別や寸法から計算を行い、その階が支えている建物の重量を比較する二次診断、そして、二次診断での柱と壁の診断に加えて梁も加えて診断を行う三次診断と言った形で診断が行われていきます。
もちろん、すべての建築物に対して、一次から三次までの診断が必要となると言う訳では無く、建物の構造などによって必要となる診断方法も異なってきます。
診断によってはコンクリートの抜き取りなどが必要となる場合もあるなど様々な条件が加わるので、コストや所要時間が異なってくるので注意が必要です。